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小林よしのり
2017.1.24 03:44マスコミ・報道

オリバー・ストーンの見解


オリバー・ストーンがトランプ大統領について

朝日新聞で面白いことを言っている。

ヒラリー・クリントンが大統領になっていたら、

米国による軍事力の介入で他国の体制を変える、

今までの米国と同じ愚挙をやっただろうと言うのだ。

わしもそう思う。

 

トランプはイラク戦争を膨大な資源の無駄だったと批判し、

米国第一主義を唱えているからヒラリーよりは安全と

いうのだ。

 

しかもイスラム国と戦うためロシアと協調するのも

良いことだとオリバー・ストーンは言う。

 

イラクの大量破壊兵器に関するCIAの誤情報にも

触れており、トランプがCIAを信用しないのも理はある。

 

オリバーはリベラルこそが「ものすごい介入主義」だと

断じている。まったく同意する。

 

ただし、一点、オリバーが指摘していないことがある。

トランプはエルサレムを首都と認めてアメリカ大使館を

移すという情報がある。

これをやったら、また中東情勢が悪化して、これに

日本が巻き込まれる恐れがある。

 

なにしろ安倍首相は「日米同盟は不変の原則」と言って

いるから、「尖閣を守ってやるから中東に自衛隊を送れ」

と言われたらやってしまうだろう。

 

日本は自主防衛を進め、対米自立した自主外交をやる

必要があるのだが、わしも安倍政権による憲法改正は

危ういと認めざるを得ないし、また自民党も本音は

その気もないようだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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